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1970年代から90年代にかけて20年間で約3倍に増えていて、糖尿病専門病院の入院患者の3分の1に虚血性心疾患があることも以前は冠動脈が狭くなることで心筋梗塞が発症すると考えられていたが、近年、冠動脈造影によって、心筋梗塞の大部分は、それほど冠動脈が狭くなっていない人に発症していることがわかった。
その原因として、不安定なプラーク(血管の内側にできた斑状の肥厚部分)の破裂があげ「大血管障害でも、とくに冠動脈疾患の危険因子では、コレステロールが非常に重要とされています。 これについては、スタチンという画期的な薬があります。

ところが、虚血性心疾患の発症率に大きく関係する危険率(オッズ比)をみると、日本のデータでは高コレステロール血症は意外に高くなく、高血圧、肥満、高血糖のほうがかなり高くなっています。 高コレステロール血症はもちろん重要ですが、それだけではなく、中性脂肪が高い状態もリスクとして注目すべきであるといえるでしょう」スタチンは基本的には悪玉コレステロールと呼ばれるDコレステロールを下げる薬なので、中性脂肪のトリグリセリドの低下にはあまり大きく作用しない。

そこで、スタチンと併用できてトリグリセリドを下げるものとして、青魚に多くふくまれるマイワシ、サバ、サンマ、マグロなどの魚油にふくまれる、酸系多価不飽和脂肪酸には、心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げ、心血管疾患死を予防する作用があることが知られている。 「糖尿病の解析は今年(2004年)出たのですが、約5000人のU型糖尿病(糖尿病患者の9割を占める非インスリン依存性糖尿病)の看護師を16年間追跡した調査から、頻繁に魚を食べる人のほうが冠動脈疾患の発症が少ない、死亡数も少ないということがわかりました」そこで、O原教授は、n3系多価不飽和脂肪酸と動脈硬化性プラーク安定化の関連性を探った無作為コントロール試験に着目した。
頚動脈内膜の切除術をする予定の患者3グループに、それぞれ魚油(n3系)、ヒマワリ油(n6系)、対照としてパーム油を手術日までカプセルで飲んでもらい、手術で切除したプラークの性状を調べた。 試験開始後7日から189日(中央値42日)と比較的短期の試験だが、魚油を飲んだ群でプラークが安定していた。


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